商品」カテゴリーアーカイブ

鉱脈からの絵画 1

h01chite052

 

千葉照子 「鉱脈からの絵画 1」 杉皮紙に石英、硫化銀、金、銀、銅を膠彩
作品サイズ 52×72cm

金を含んだ鉱石は、凝灰岩や頁岩に挟まれ、重ね合わせた薄い布のように鉱脈となり、金山の地中深く連なっている。この、鉱脈の重なる布の如き様を、絵画の構造とする。薄い布とは、石英脈の中に銀黒帯と呼ばれる黒色の縞があり、この縞の中に金は化合して存在する。
石英を成分とする岩絵具の、碧玉、瑪瑙、水晶。金銀銅泥。そして銀を硫化させる。金鉱脈に等しい成分の絵具によって、絵画を作り出してみた。

 

千葉照子の作品一覧へ

 

 

虎のバター 4

h01chite050

 

千葉照子 「虎のバター 4」 楮紙に藍、海藤樹脂、貝殻虫、油煙墨、方解石を膠彩
作品サイズ 15.6×15.6cm

作為を帯びる筆跡を極力削る。筆は、水張りという目的に於いて、初めて紙に接触する。このとき敢えて絵具を含ませ、筆跡を残し、ほぼこの工程だけで作品を完結させてきた(『濡れるとき』『ブルー・チーズ』)。
今回は紙に筆を触れずとも、上から垂らして絵具を紙に結合させる。全体の視覚的な抑揚を調整せず、紙を均一に濡らす目的に沿って、左から右へと色を交互に垂らす。

この連作は黄色を主体とした作品に始まる。
作品が乾く前、紙の上に盛り上がる黄色と白色の液が鬩ぎ合う姿を見て、これは、絵本『ちびくろサンボ』に出てくる、虎のバターかと思う。


額付き画像

 

千葉照子の作品一覧へ

 

 

虎のバター 3

h01chite049

 

千葉照子 「虎のバター 3」 楮紙に藍、海藤樹脂、貝殻虫、油煙墨、方解石を膠彩
作品サイズ 15.6×15.6cm

作為を帯びる筆跡を極力削る。筆は、水張りという目的に於いて、初めて紙に接触する。このとき敢えて絵具を含ませ、筆跡を残し、ほぼこの工程だけで作品を完結させてきた(『濡れるとき』『ブルー・チーズ』)。
今回は紙に筆を触れずとも、上から垂らして絵具を紙に結合させる。全体の視覚的な抑揚を調整せず、紙を均一に濡らす目的に沿って、左から右へと色を交互に垂らす。

この連作は黄色を主体とした作品に始まる。
作品が乾く前、紙の上に盛り上がる黄色と白色の液が鬩ぎ合う姿を見て、これは、絵本『ちびくろサンボ』に出てくる、虎のバターかと思う。


額付き画像

 

千葉照子の作品一覧へ