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だから私は、絵を描くよ

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高橋麻佑 「だから私は、絵を描くよ」アクリルガッシュ、水彩色鉛筆、ボールペン、木製パネル
作品サイズ 116.7cm×91.0cm

「大きなキャンバスに、テーマを決めず、思いっきり自由に絵を描いてみたい」そんな衝動から描いた絵です。描いている過程で、おもちゃ箱だったり、理科の実験だったり、夢だったり、なんだか楽しいものたちが自分の中にたくさん溢れてきました。鉛筆の裏を使って点を打ってみたり、切り絵のようなことをしてみたり。黒板に思いっきりチョークで描きなぐるように、白の線を使ってみたり。そんな風に、自由に描き続けて最後絵と向き合ったときに ふっ と感じたのは、「だから私は絵を描くのか」という答えでした。目の前に出来上がった絵と対面すると、なんだか幸せで、嬉しくて、すごく優しい時間が流れたのです。「絵を描いているときの無数のワクワクと幸せ」が、絵の中に投影された作品になったと感じています。見てくださる方にも、そんな幸せやワクワクが心にも届いて、楽しい化学変化をもたらす絵になったら、これ以上嬉しいことはありません。

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好奇心の足跡

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高橋麻佑 「好奇心の足跡」ボールペン、水彩色鉛筆、木製パネル
作品サイズ 51.5cm×72.8cm

私の左手から生まれる線は、「好奇心」のようなものだと感じています。絵を見ていただく際に、「この絵はどこから描き始めたの?」と聞かれることが一番多いのですが、自分自身も覚えていないため、この答えに正確に回答が出来たことがありませんでした。なぜなら、「思いつき」でどんどん連想して、線が生まれてゆくからです。見てくださる方に。そして描いた自分自身に。真っ白という画面の中でどんな風に好奇心が歩いていったのか、追いかける経験を作りたくて、この絵に登場してきた「ヒト」に対して、生まれた順に番号を1から100まで振ってみました。是非、じっくり数字を追いかけて、好奇心の足跡を楽しんでいただければ幸いです。

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夜があふれて

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高橋麻佑 「夜があふれて」ボールペン、水彩色鉛筆、水彩紙
作品サイズ 53.0cm×45.5cm

夜が、体中から、街中から溢れている絵が出来ました。自転車をこぎながら夜空を見ていたら、無性に描きたくなった絵です。夜、外に出たら不思議と元気になった、なんてことはありませんか。私は、夜を体と心いっぱいに着ているような感覚になって、外の空気や夜空の色が自分の中に溢れた気持ちになって、ぼんやりしてしまったことがありました。それ以来、賑やかな夜の街を見ていると、人はもちろん、ビル等の建物にでさえも、「夜を体いっぱいに着て、溢れているなあ」と思うようになりました。この絵が生まれて、世界は夜のパワーに助けられているということに気が付きました。

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