山田宴三
作家の言葉
作家の言葉 山田宴三
鏡と夢
人は、何かよりどころにするものを探して生きているんじゃないでしょうか。それがあやふやになると、世の中のいろんなことが判断できなくなって、そうそうその世の中を判断する自分さえ怪しくなってしまうかもしれません。人は鏡を見る前に自分の顔イメージを持っていますよね。だけど鏡を見ると、あれ?っておもう。なんか違うなぁ?って。自分が思い描いているイメージと鏡の中の顔がぴったり合わない。その「違うな」って感覚は、よりどころを持てない人が見たり感じたりする世界と繋がってるんじゃないかと思います。
夢の世界って変ですよね。夢から覚めたらまた夢だったり、自分を見ている自分がいたり、時間の前後関係、ある場所と別の場所が合わさったりしていて、まるで入れ子細工のようです。何かをよりどころにすることをあきらめてこの世界を描くとしたら、夢みたいに描けばいいのかなと思います。
画家 山田宴三
(2008年 ART FRAGMENTS 6号より)
人は、何かよりどころにするものを探して生きているんじゃないでしょうか。それがあやふやになると、世の中のいろんなことが判断できなくなって、そうそうその世の中を判断する自分さえ怪しくなってしまうかもしれません。人は鏡を見る前に自分の顔イメージを持っていますよね。だけど鏡を見ると、あれ?っておもう。なんか違うなぁ?って。自分が思い描いているイメージと鏡の中の顔がぴったり合わない。その「違うな」って感覚は、よりどころを持てない人が見たり感じたりする世界と繋がってるんじゃないかと思います。
夢の世界って変ですよね。夢から覚めたらまた夢だったり、自分を見ている自分がいたり、時間の前後関係、ある場所と別の場所が合わさったりしていて、まるで入れ子細工のようです。何かをよりどころにすることをあきらめてこの世界を描くとしたら、夢みたいに描けばいいのかなと思います。
画家 山田宴三
(2008年 ART FRAGMENTS 6号より)
和紙、墨などを使った「鏡の中の外」シリーズと油彩の「二人の父親」シリーズと、二つのシリーズをここ数年同時進行させている。昨年には東京オペラシティの寺田コレクションにも作品が収蔵され、今後更なる活躍が期待される。現在上海にアトリエを構える。
1957年 静岡県生まれ
多摩美術大学大学院美術研究科修了。
1987年 ニュー・ジャパニーズスタイル・ペインティング展、山口県立美術館、
2005年 同心共存展、韓国など、
2007年 個展、日本橋高島屋X画廊など、
個展グループ展多数。
杜の都・仙台ゆかり : ーーーー
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