中城芳裕
作家の言葉
作家の言葉 中城芳裕
現と夢の真ん中辺り
昔日の少年の頃から中年の今に至るまで、寝つきが悪く寝床で悶々とすることが多い。すると決まって奇妙な妄想が浮かんでくる。
現と夢の真ん中辺りで、頭の中を異形の動物や人物が徘徊する。
少年の頃から悪戯描きの様にそうしたものたちの素描を続けてきた。私の作品はそれらを再構成して描いているに過ぎないと思う。観照者側は画面に物語を読んでくれることもあるようだが、本人としては、いつか観た瞬間的な光景だと実感している。
多くの人は、同じような経験をしても絵にしないまま通り過ぎて、何事も無かったかの様に実生活を営むことができるのだろうが、私の場合は、それらを絵にしなければ精神的安定が保てないようだ。
夢日記でもない、覚醒時の写実でもない、幻惑の拙い表出ではあるのだが、それでも個人的には他者からの共感を望んでいる。
画家 中城芳裕
昔日の少年の頃から中年の今に至るまで、寝つきが悪く寝床で悶々とすることが多い。すると決まって奇妙な妄想が浮かんでくる。
現と夢の真ん中辺りで、頭の中を異形の動物や人物が徘徊する。
少年の頃から悪戯描きの様にそうしたものたちの素描を続けてきた。私の作品はそれらを再構成して描いているに過ぎないと思う。観照者側は画面に物語を読んでくれることもあるようだが、本人としては、いつか観た瞬間的な光景だと実感している。
多くの人は、同じような経験をしても絵にしないまま通り過ぎて、何事も無かったかの様に実生活を営むことができるのだろうが、私の場合は、それらを絵にしなければ精神的安定が保てないようだ。
夢日記でもない、覚醒時の写実でもない、幻惑の拙い表出ではあるのだが、それでも個人的には他者からの共感を望んでいる。
画家 中城芳裕
セピアの色調で奇怪な生物を幻想的な光景の中に描く。少し乾いた空気とノスタルジーとユーモアがそこにはいつも漂う。生物の皮膚や関節や爪、着ているものの質感、そして背景の空気までをも驚くほど稠密にイメージし表象する力で観者をその独自な世界に力強く惹き付ける。
1958年高知県室戸市生まれ
1978年〜主体展出品
1983年筑波大学大学院芸術研究科修了
1992年ジャパン大賞展佳作賞
1994年小磯良平大賞展佳作賞
1995年セントラル油絵大賞展
1998年文化庁現代美術選抜展
2000年現代日本美術展 安田火災美術財団奨励賞
2000年〜「音容の会」(サヱグサ画廊)
2008年日本ガラス絵協会展(一枚の繪ギャラリー)
個展多数(フタバ画廊 紀伊國屋画廊 光画廊等)
主体美術協会会員 日本美術家連盟会員 日本ガラス絵協会会員
共立女子中学高等学校美術科教諭 共立女子大学非常勤講師
2021年8月30日ご逝去 心よりお悔やみ申し上げます。
杜の都・仙台ゆかり : ーーーー
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