羽賀洋子
作家の言葉
作家の言葉 羽賀洋子
色 奏ー影 映
風にゆれる、植物の影が水に映る、交差する光。それらは、綿布に絵具がにじみ、広がり、重なりあう中で画面に現れてきます。時間とともに陽光がうつろうように、色彩は空気感をもって光を内包し、交わりながら、画面に定着していきます。そして、プリミティブを連想させるかたちと重層させることで“色彩の奏でる有機的な世界”を表現しています。
ここ数年、音楽家とのコラボレーションをする機会をもっていますが、聴覚で感じる、視覚で感じるという違いはありますが、脳裏に浮かぶイメージは同じなのではないかと思います。音楽を聞いていると、その世界の色彩が生まれてきます。
私の絵画は、物質の重力から解き放たれて、色自体が奏でるシンフォニーで、豊かな絵画空間を創りだせればと思っています。
画家 羽賀洋子
(2010年 ART FRAGMENTS 18号より)
風にゆれる、植物の影が水に映る、交差する光。それらは、綿布に絵具がにじみ、広がり、重なりあう中で画面に現れてきます。時間とともに陽光がうつろうように、色彩は空気感をもって光を内包し、交わりながら、画面に定着していきます。そして、プリミティブを連想させるかたちと重層させることで“色彩の奏でる有機的な世界”を表現しています。
ここ数年、音楽家とのコラボレーションをする機会をもっていますが、聴覚で感じる、視覚で感じるという違いはありますが、脳裏に浮かぶイメージは同じなのではないかと思います。音楽を聞いていると、その世界の色彩が生まれてきます。
私の絵画は、物質の重力から解き放たれて、色自体が奏でるシンフォニーで、豊かな絵画空間を創りだせればと思っています。
画家 羽賀洋子
(2010年 ART FRAGMENTS 18号より)
羽賀洋子の作品は綿布に絵の具をにじませ、染みこませながら生成していく。モチーフには蓮などの植物とその池の水の光と映を用いている。それらの形をきっかけに色相・明暗・彩度という属性を縦横に駆使しながら色彩のバランス、響き合い、リズムをひとつも漏らさずに享受しようとしているかのようだ。
その高揚感が見るものを言葉にしがたい幸福感で柔らかく包み込む。それは天上世界をのぞき込むような体験かも知れない。
1960年 群馬県生まれ
1986年 創形美術学校研究科造形課程修了(創形賞)
1996年 ホルペインスカラシップ
■グループ展:昭和シェル石油現代美術賞展、国際現代美術展(韓国)、青梅アートプログラム、鈴木理恵子(バイオリン)とのコラボレーション「音と色のポリフォニー」、表層の冒険者たち他多数
■個展:ギャラリーセンターポイント、真木画廊、ギャラリーなつか、なびす画廊、ギャラリーイセヨシ、宇フォーラム・クンストフェアライン21美術館他多数
杜の都・仙台ゆかり : ーーーー
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