平野俊一
作家の言葉
作家の言葉 平野俊一
「in the garden」
3年前に信州上田、千曲川のほとりにアトリエを構えた。横浜の自宅とは行ったり来たりだ。避暑地の多い信州とはいえ上田は盆地、夏は刺すような日差し、冬は窓が凍って開けられないほど寒い。
それでもこの地に惹かれたのは何と言っても豊かな自然。窓を開けると毎回違う山の表情が目の前にあり、良い温泉が近くにあり、寒暖差のおかげで野菜も果物も元気でとても美味しい。
遅めの春には冬の間じっと耐えていた花々が一斉に咲き、夏の花たちは強い日差しの中、皆力強く鮮やかに輝いている。
我も我もと咲き誇る花々。その中に身を置いてゆっくりと呼吸をする、むせ返るような花の香りが身体中に染み渡り、気が付くと私の意識は花々の中にすっかり取り込まれその一部となっている。
そんなリアリティー溢れる自然に囲まれた自分の状況を表せないかと今、「in the garden」と銘打って製作している。
画家 平野俊一
3年前に信州上田、千曲川のほとりにアトリエを構えた。横浜の自宅とは行ったり来たりだ。避暑地の多い信州とはいえ上田は盆地、夏は刺すような日差し、冬は窓が凍って開けられないほど寒い。
それでもこの地に惹かれたのは何と言っても豊かな自然。窓を開けると毎回違う山の表情が目の前にあり、良い温泉が近くにあり、寒暖差のおかげで野菜も果物も元気でとても美味しい。
遅めの春には冬の間じっと耐えていた花々が一斉に咲き、夏の花たちは強い日差しの中、皆力強く鮮やかに輝いている。
我も我もと咲き誇る花々。その中に身を置いてゆっくりと呼吸をする、むせ返るような花の香りが身体中に染み渡り、気が付くと私の意識は花々の中にすっかり取り込まれその一部となっている。
そんなリアリティー溢れる自然に囲まれた自分の状況を表せないかと今、「in the garden」と銘打って製作している。
画家 平野俊一
圧倒的な眩さを持って画面一面に咲き誇る花々。全体的に優しい輪郭を使う描画法から受ける印象は、力強さというより花たちから醸し出る「ふわっとした」空気感のようなものだ。
作家は建築パースを描くプロでもある。ぼかした輪郭を引き締めるような細緻な描画が随所に散りばめられ、遠近感の破綻がなく見やすい確かな画面が作られている。
やわらかに描画された作品が陥りがちなノスタルジアや神秘主義の画面に傾倒するのではなく、花々の存在そのものをはっきり示す表現が、観者の心に美しい情景を描き出す。
1959年 横浜生まれ
1984年 多摩美術大学絵画科日本画専攻卒業
1985年より全国で個展、グループ展多数
2012年 アトリエを上田に移す
上田ギャラリー合歓の木に作品常設
上田市無形文化財前山獅子舞保存会
の半纏のデザイン
2013年 横浜市青葉区曹洞宗長谷山
「祥泉院」六曲一双屏風「杏林図」作成
2014年 横浜三渓園 俳句展 色紙作成
2015年 個展寝屋川市立市民ギャラリー
グループ展 帯広
個展
上田市立美術館サントミューゼ
他に缶コーヒーパッケージイラスト、石鹸、ジャム等ラベルイラスト、旧東京駅イラスト等作成
杜の都・仙台ゆかり : ーーーー
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☆ 納期は入金確認後のめやすです。