松谷千夏子

作家の言葉
作家の言葉 松谷千夏子
人物を描くこと
気になったモデルさんを定期的に描くようにしています。短時間で描くいわゆるクロッキーですが、一瞬のうちにその人の持ち味に反応しながら描くのは時間をかけて描く日本画とはまた違った神経や感覚を使います。顔や姿かたちは単に造形的な美しさだけでなく、その人の大切な何かを想像させ、見飽きることがありません。海外などで見慣れない顔立ちを目にすると、時々美しい風景より気になって仕方がない時もあります。
箔、墨、和紙、岩絵具、膠などの日本画材はそれぞれに強い個性がありデリケートで、その性質上作業行程が多く即興性がありません。制約の多い日本画とクロッキーの作業は一見、相いれないように思いますが、日々何気なく引く沢山の線の中からリアリティーのある一本の線を探り、拾い上げ、形にしていくことを大切に描いています。
日本画家 松谷千夏子
(2008年 ART FRAGMENTS 8号より)
気になったモデルさんを定期的に描くようにしています。短時間で描くいわゆるクロッキーですが、一瞬のうちにその人の持ち味に反応しながら描くのは時間をかけて描く日本画とはまた違った神経や感覚を使います。顔や姿かたちは単に造形的な美しさだけでなく、その人の大切な何かを想像させ、見飽きることがありません。海外などで見慣れない顔立ちを目にすると、時々美しい風景より気になって仕方がない時もあります。
箔、墨、和紙、岩絵具、膠などの日本画材はそれぞれに強い個性がありデリケートで、その性質上作業行程が多く即興性がありません。制約の多い日本画とクロッキーの作業は一見、相いれないように思いますが、日々何気なく引く沢山の線の中からリアリティーのある一本の線を探り、拾い上げ、形にしていくことを大切に描いています。
日本画家 松谷千夏子
(2008年 ART FRAGMENTS 8号より)
一貫して女性像をメインテーマとして制作する作家。確かなデッサン力でとらえた現代的な風俗と表情を持った女性を画面いっぱいに描くスタイルはユニークで比類がない。岩絵具等の日本画の材料を鋭敏な感性を持って美しく自在に使いこなすマチエールもその魅力となっている。
1959年 神奈川県出身、1985年 多摩美術大学大学院日本画科修了、1983年 創画会初入選以後毎年出品、1990年 上野の森大賞展、1994年 三渓展佳作賞、2000年 創画会春期展賞、2001年 ARTWALK2001、2004年 美ら島を描く展、2008年 ART台北2008、その他百貨店、画廊での個展多数
杜の都・仙台ゆかり : ーーーー
☆ 表示価格は税込です。
☆ 納期は入金確認後のめやすです。