関雅治

作家の言葉
作家の言葉 関雅治
「街を徘徊する」
街を散策する、というより徘徊することで、様々な形や色からインスパイアされることが多い。
街が好きなのだ。
晴れた日、家々の手入れされた庭木や、ベランダに干した洗濯物の満艦飾。店先から漂う匂いや、ささやかなるプランターの花々。
好みの店で外の見えるテーブルに着き、道行く人々を見る。雨が降ってきて歩道の路面が少しずつ濡れて傘の花が咲き始める情景。
ツルツル、ピカピカの大型マンションやビルが、東京の空を窮屈にして、人々の生活臭の染み付いた街を駆逐して行く。
消されていく街並みや、変わってしまう人々の心に、悲哀とノスタルジーを感じつつ、今日も呼吸と徘徊をやめられずにいる。
東京の今を生きているのだ。
版画家 関雅治
(2008年 ART FRAGMENTS 9号より)
街を散策する、というより徘徊することで、様々な形や色からインスパイアされることが多い。
街が好きなのだ。
晴れた日、家々の手入れされた庭木や、ベランダに干した洗濯物の満艦飾。店先から漂う匂いや、ささやかなるプランターの花々。
好みの店で外の見えるテーブルに着き、道行く人々を見る。雨が降ってきて歩道の路面が少しずつ濡れて傘の花が咲き始める情景。
ツルツル、ピカピカの大型マンションやビルが、東京の空を窮屈にして、人々の生活臭の染み付いた街を駆逐して行く。
消されていく街並みや、変わってしまう人々の心に、悲哀とノスタルジーを感じつつ、今日も呼吸と徘徊をやめられずにいる。
東京の今を生きているのだ。
版画家 関雅治
(2008年 ART FRAGMENTS 9号より)
木版と石版の二つのテクニックを駆使して制作する作家。支持体の和紙は刃物で切断するのではなく、食い裂き技法で切ってその「みみ」を大切にしている。繊細でやさしい、そしてどこか懐かしい色彩と線描を幾重にも重ね空間と時間の奥行きを紡ぎ出す。
1957年、東京都出身 1985年多摩美術大学大学院版画科修了、
1987年西武美術館版画大賞展・日版商買い上げ賞、
1988年クラコウ国際版画ビエンナーレ・ポーランド、
1998年第2回東京国際ミニプリント・トリエンナーレ優作賞、
2001年Japan2001・イギリス、
2005年ミニプリント・ビエンナーレ・クルジ・ルーマニア名誉賞,
2008年 ポルトガル、オランダ、日本現代版画交流展
日本版画協会会員・日本美術家連盟会員・国際版画交流協会会員 内外で交流展・個展多数
杜の都・仙台ゆかり : ーーーー
☆ 表示価格は税込額付きです。
☆ 納期は入金確認後のめやすです。